はじめに
2023年12月、私は京都にいました。多くの人は京都というと楽しいイメージがあるかと思います。しかし、東京でも京都でも楽しいイメージがあるのは観光地などの造られた世界の話。
複雑な利害関係の末に出来上がったものにこそ私は美しさを感じます。
京都から少し離れて大阪での話です。日本である意味一番有名な通称「あいりん地区」と呼ばれている場所があるのをご存知でしょうか。そこで私は自分の金銭への浅はかさを思い知ることとなりました。
街の様子
あり得ない価格の自動販売機
駅を降りて少し歩いたところに激安で有名な自動販売機を発見しました。噂に聞いていた通り本当にあったんだなという驚きと興奮を覚えています。
街行く人々はこの安いコーヒーを持って歩いていました。

道に広がるゴミの山
公的機関による建物を道路を挟んで反対側の惨状です。写真にはないですが、横には綺麗な建物が立っています。
どうしてこうなったのかと思う光景でした。
写真には収めていませんが、これらのゴミの隙間で生活をされている方もいらっしゃいました。

不思議で独特な街の匂い
あいりん地区には全体を通して独特で少し不快になるような匂いが漂っていました。
匂いの元がどこだかはわかりませんでしたが、歩いていると常にします。
外で食べるご飯はしんどい
お昼ご飯には外に机のあるうどん屋さんでうどんをいただきました。うどんは普通に美味しかったですが、外から不快な匂いが飛んでくるので、あいりん地区の匂いとうどんのいい匂いと合わさり吐き気を催してきました。
お店には激安自動販売機が隣接しており、お店の飲み物のサービスはありませんでした。
店員さん曰く、「そちらの自販機でご購入ください」だそうです。

垣間見えるサービス精神
上記の画像にも写っていますが、うどん屋さんがうどんの無償提供を行っていました。
食べ物に本当に困っている方に限り、無償提供するとのことでした。
この街は人を助けたいという愛に溢れている街であると思いました。
学んだこと
近年の便利なビジネスやサービスはすべて資本主義をベースに考えられています。私が起業した際にもその前提が大いに適用されました。
当然ですが資本主義においては資本を持たないものはサービスを受けることが出来ません。
私はこれを当然だと考えて疑うことをしませんでした。
しかし、この街は違う。本質的に。
資本主義の世の中にも関わらず、私たちが忘れてしまっている考え方を少しだけ教えてくれた気がしました。
その結果として私は資本主義で助けることが出来ない人たちにフォーカスして力になりたいと思うようになりました。
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